慢性筋肉疲労に関する考察

[触手療法研究会]福増一切照先生が考案して開発した触手療法について考えるブログです

32-8 О脚 腓腹筋やヒラメ筋、膝の裏あたりの施術の注意点など

О脚になっている脚は、膝関節が外側へ凸になることをどのように考えるのか、福増先生の考え方をなぞります。 前回のブログ、32-7の図32-7.1では、前脛骨筋と後脛骨筋を見ました。 図32-7.2では、腓腹筋とヒラメ筋の骨への付着部を見ました。 suzume1000.hate…

32-7 О脚 下腿の筋の内側の短縮をみる

О脚になっている脚(下肢)は、膝関節が外側へ凸になることをどのように考えるのか、福増先生の考え方をなぞります。 前回のブログ32-6では、大腿部のうちがわにある筋で、骨盤の骨の脚にちかいところから出て、大腿骨を越えて、膝関節のすぐ下で、下腿の骨…

32-6 О脚 大腿内側の筋の短縮をみる

О脚になっている脚(下肢)は、膝関節が外側へ凸になることをどのように考えるのか、福増先生の考え方をなぞります。 32-1~5では、О脚になっている脚は、全体的に内側の筋肉が縮んでいると考えています。 脚の内側にある筋は、大腿部、下腿部、足部と、説明…

32-5 О脚 1~4を通して見る

歩くごとに体が左右に振られるぐらいきついО脚だった患者さんが、施術により、脚が随分とすっきり伸びて、О脚が改善されたときに取った考え方です。 О脚の患者さんの一例として、どこの筋肉が縮んでいる形になっているかをまず観察します。 足の裏が地面に着…

32-4 О脚 大転子から腸骨稜のあいだに張る筋を見る

歩くごとに体が左右に振られるぐらいきついО脚だった患者さんが、施術により、脚が随分とすっきり伸びて、О脚が改善されたときに取った考え方です。 О脚の患者さんの一例として、どこの筋肉が縮んでいる形になっているかをまず観察します。 中殿筋や小殿筋、…

32-3 О脚 大腿部で最も大きな力がかかるのは内側部分の筋

歩くごとに体が左右に振られるぐらいきついО脚だった患者さんが、施術により、脚が随分とすっきり伸びて、О脚が改善されたときに取った考え方です。 О脚の患者さんの一例として、どこの筋肉が縮んでいる形になっているかをまず観察します。 大腿の内側にある…

32-2 О脚 坐骨のあたりから膝関節を越えてつく筋肉を見る

歩くごとに体が左右に振られるぐらいきついО脚だった患者さんが、施術により、脚が随分とすっきり伸びて、О脚が改善されたときに取った考え方です。 О脚の患者さんの一例として、どこの筋肉が縮んでいる形になっているかをまず観察します。 足関節は外反して…

32-1 О脚を改善することについての考え方

歩くごとに体が左右に振られるぐらいきついО脚だった患者さんが、施術により、脚が随分とすっきり伸びて、О脚が改善されたときに取った考え方です。 О脚の患者さんの一例として、どこの筋肉が縮んでいる形になっているかをまず観察します。 О脚は膝関節をは…

31 寝つけない、眠りに入りにくいとき

生活上の、ちょっとした変化などで、なかなか寝つきにくくなるということがあります。 毎日とれていた睡眠がとりにくくなると、今までの生活も変わってきて、不安にも陥りやすくなると思います。福増先生から聞いた、眠りにつきにくいとき、ちょっとした工夫…

30 孫悟空の輪っかと頭痛、でも、孫悟空の輪っか、て、どこ?

30 孫悟空の輪っかと頭痛、でも、孫悟空の輪っか、て、どこ? 「西遊記」というお話にでてくる孫悟空というキャラクターがあります。そのキャラクターの頭にはめられている輪っかは、悪いことをすると頭を締め付けて痛みを起こします。 福増先生が皆に「孫悟…

29 前額の筋肉を緩めると頭頂筋や後頭部の筋肉まで緩んでくる

「28 目の周りの筋肉疲労が原因で疲れ目、瞼が重い場合は前額にある筋肉を緩める」では、前額、眉間のところを見ました。 今回は、前額部と眉間の部分を緩めることで、目のほうが緩んでくるだけでなく、頭頂部、後頭部のほうまで緩んでくることを見ます。 su…

28 目の周りの筋肉疲労が原因で疲れ目、瞼が重い場合は前額にある筋肉疲労を緩める

目の周りの筋肉疲労が原因で、目が疲れやすかったり、瞼が重いなどの場合の改善方法です。 コリのある前額のところを緩めていく技術です。 コリのある場所 眉の上のところに左から右までを通して、板のようにピッと張ったような状態になっているコリが見られ…

27 肩峰と鎖骨と肩甲棘のところにある凝りについて

肩のあたりに不調があるときには、肩峰のところにも強い凝りがあることが多いと思います。 下の図27は、肩甲骨の肩峰のところにある凝りについて示した図です。 図27 肩峰と鎖骨と肩甲棘のところの凝りについて 慢性筋肉疲労に関する考察 参考として図27 上…

26 肘筋について

肘のあたりを緩めるときに、福増先生は肘筋に注目していました。 その理由は、操法を行う中で肘筋を緩めると肘関節のところがすごく緩んでくることを見て取ったからです。 「肘筋を緩めると、その周囲の筋肉が緩んでくるのは、肘筋が肘関節周囲の筋肉のモニ…

25 前腕の緊張をさげていきながら指にきている筋肉を緩めていく

触手療法はいろいろなことをやって硬直した筋肉を緩めますが、慢性の硬直した筋肉疲労を見付けやすくするために、先に軽い筋肉疲労をとることをします。 施術する前に患者さんがリラックスしてくれたらいいのですから、患者さんの身体を揺さぶってみたりしま…

24 鼻の横のところを緩める

「23 眼の周りの筋肉疲労について」の内容と重複しますが もう少し詳しく書きます。 鼻の横のところが硬いと なぜか眼も耳も鼻も悪くなると、福増先生から聞いています。 このあたりに、筋肉の疲労した硬さをみつけたら その硬さは、緩めてとります。 筋肉の…

23 眼の周りの筋肉疲労について

筋肉を緩めることで、眼の疲れが改善される部位があります。 それは鼻の横のところで 顔の筋肉でいうと、上唇挙筋などがあるところです。 このあたりが硬いことについて 「鼻の横のところが硬くなると、なぜか眼が悪くなったりするねえ… 鼻と耳も悪くなるん…

22 耳介筋を緩める

顎関節周囲の筋肉の硬直を取ると、 顎関節が楽に動くようになったりします。 緩める筋肉は、咀嚼筋といわれる筋肉です。 顎関節の動きが悪い人の場合は、 これらの筋肉が硬直してしまっていることが多いです。 咀嚼筋はいくつかありますが、ここでは耳介筋を…

21 親指の付け根のところを緩める -3

母指が手のひらの方へ引き付けられることについて 施術をしていく際には、指の筋肉は、長いものは肘関節や 肘関節の近くまであります。 親指の筋肉疲労が深くなっていると、手部、肘、肩くらいまで 影響を深く受けるので、そのあたりまでを 一連と捉えて見て…

20 親指の付け根のところを緩める -2

suzume1000.hatenablog.jp 「19 親指の付け根のところを緩める」で、母指内転筋が縮んでいることを書きました。 「20 親指の付け根のところを緩める-2」では、患者さんの疲れている手部のどこを見るか?です。 また、疲れて短縮している筋肉を緩ませるために…

19 親指の付け根のところを緩める

「親指の付け根のところを緩める」について 母指内転筋がつくところを緩めると、 手部全体が凄く緩んでくるようです。 慢性筋肉疲労に関する考察 参考として図17 ここで説明したいのは、 図で見れば、この箇所は母指にある種子骨の、 示指(第2指)側の種子…

18 脇腹のあたりが硬いことについて

「脇腹のあたりが硬い」ことについて そのあたりの硬さを取ろうとしたら、 どうすれば取れるかを考えてみたいと思います。 私の考えですが、 一つの見方として外腹斜筋の付着する部分から 見たいと思います。 「脇腹」というのは、腹の側面の筋肉のことだと…

17 大腿部内側の筋肉が慢性筋肉疲労で短縮している場合

前回の『凝りのために膝痛を訴える場合-3-』は、大腿二頭筋が疲労して短縮することを見ました。 今回は、半腱様筋と半膜様筋について見ます。 この二つの筋肉は、大腿二頭筋とほぼ同じところの、坐骨に付いています。 大腿二頭筋を含めて三つの筋肉を見ると…

16 凝りのために膝痛を訴える場合

膝のあたりの痛みについて 一言で「膝が痛い」といっても、膝の痛みは色々なところに出ます。 痛みのでる箇所は、膝の内側、外側、膝のすぐ下、全体という人もいれば、分からないという人もいます。 ここでいう膝の痛みは、膝に関するあたりに筋肉疲労があっ…

15 足母趾の、硬直したようになっている筋肉を緩める

足の第1趾(足母趾)が硬直したように硬くなっている場合について 第1趾をみて、柔軟性が乏しく、硬い感じでピーンとしたように見えるコリがあります。 第1趾に力がかけられない、また、力が入りにくいとなると、色いろと身体の不調も起こってくることが…

14 脛骨の内側面と前縁のところを緩める

下腿部の筋肉疲労について 過労現象がある筋肉の硬さを取るときに、ふくらはぎの筋肉を圧迫しても、筋肉が弛緩してくるように誘導することは難しいように思います。 触手療法で行う技術に、『脛骨の骨膜を刺激するとふくらはぎが緩む』という内容があります…

13 足母趾に力がかけられない状況

第1趾(足母趾)に力がかけられないような状況があることについて、考えていきます。 人が立っているとき、足部のどこに体重がかかるのでしょうか? 足部の内側のところに、体重がかかるのが正常だと聞いています。 それは、第1趾のところ(中足骨のあたり…

12 足の母趾と人差し指のあいだの疲れ

足にコリがあると、何か歩きにくいような不調を感じることもあるかと思います。 ここでは第1趾(親指)と第2趾(人差し指)のあいだのところの筋肉の疲れを取り上げます。 第1趾と第2趾のあいだで、第1趾の中足骨と第2趾の中足骨のあいだのところです…

11 足底の筋肉を緩める

土踏まずのところで、骨の足底につく筋肉を診たいと思います。 足の甲が高くて普通の靴が合わない人は、土踏まずのところが縮んでいることがあるそうです。 図3で示した土踏まずの斜線のところが縮んでいるというものです。 実際に土踏まずのところを緩める…

10 凝りのために膝痛を訴える場合 -2-

足部の筋肉疲労が非常に強いと足首が捻じれることが多いようです。福増先生は、「足首がだいたい捻じれます」と、よく言われていました。「だいたい」とは、先生が目で見て、だいたいの人にそうなっているのを見たという意味です。 この「捻じれ」というのは…