32-7 О脚 下腿の筋の内側の短縮をみる
О脚になっている脚(下肢)は、膝関節が外側へ凸になることをどのように考えるのか、福増先生の考え方をなぞります。
前回のブログ32-6では、大腿部のうちがわにある筋で、骨盤の骨の脚にちかいところから出て、大腿骨を越えて、膝関節のすぐ下で、下腿の骨に着く筋を見ました。
今回のブログ32-7では、大腿骨の膝関節のすぐ上のところから出て下腿の骨や踵の骨に着く筋(32-7.1)と、下腿の骨や踵の骨を越えて足底の骨に着く筋(32-7.2)を見ます。
上の図32-7.1では、前脛骨筋を見ています。
前脛骨筋は、下腿の骨のまえ側から出て、脛骨のまえ側(むこうずね)を外側から内側へ斜めに横切って、骨の内側の足底に着きます(足底の骨どうしの間は関節になっていて、靱帯で連結しており、足底の骨は一つにまとまっているように見えますが、それぞれ少しずつ動きがある構造になっています)。
また、上の図32-7.1では、後脛骨筋も見ています。
下腿の骨のうしろ側から、足関節を越えて、うち側のくるぶしの後ろを通って、足底のいくつかの骨に着く筋(後脛骨筋)です。
下の図32-7.2では、下腿の骨から踵の骨へつく筋(ヒラメ筋)と、膝関節のすぐ上から踵の骨へつく筋(腓腹筋)の、筋肉が骨へつく場所を見ています。
この腓腹筋とヒラメ筋は、大腿骨と脛骨と腓骨から起こって、ふくらはぎの足首に近いところでまとまって、アキレス腱となって踵の骨に着きます。
ヒラメ筋は腓腹筋の下に隠れています。
この筋肉も力が入るかたちになって短縮します。
筋肉が疲労して、これに力が入るかたちで短縮した筋の形は、膨らんだ形になります。
力も入れてないときにふくらはぎの筋が硬く、力こぶを作ったようにパンパンに張っている形です。
患者さんの筋肉の状態を、このようになってないか、まず見ます。