慢性筋肉疲労に関する考察

[触手療法研究会]福増一切照先生が考案して開発した触手療法について考えるブログです

2017-01-01から1年間の記事一覧

16 凝りのために膝痛を訴える場合

膝のあたりの痛みについて 一言で「膝が痛い」といっても、膝の痛みは色々なところに出ます。 痛みのでる箇所は、膝の内側、外側、膝のすぐ下、全体という人もいれば、分からないという人もいます。 ここでいう膝の痛みは、膝に関するあたりに筋肉疲労があっ…

15 足母趾の、硬直したようになっている筋肉を緩める

足の第1趾(足母趾)が硬直したように硬くなっている場合について 第1趾をみて、柔軟性が乏しく、硬い感じでピーンとしたように見えるコリがあります。 第1趾に力がかけられない、また、力が入りにくいとなると、色いろと身体の不調も起こってくることが…

14 脛骨の内側面と前縁のところを緩める

下腿部の筋肉疲労について 過労現象がある筋肉の硬さを取るときに、ふくらはぎの筋肉を圧迫しても、筋肉が弛緩してくるように誘導することは難しいように思います。 触手療法で行う技術に、『脛骨の骨膜を刺激するとふくらはぎが緩む』という内容があります…

13 足母趾に力がかけられない状況

第1趾(足母趾)に力がかけられないような状況があることについて、考えていきます。 人が立っているとき、足部のどこに体重がかかるのでしょうか? 足部の内側のところに、体重がかかるのが正常だと聞いています。 それは、第1趾のところ(中足骨のあたり…

12 足の母趾と人差し指のあいだの疲れ

足にコリがあると、何か歩きにくいような不調を感じることもあるかと思います。 ここでは第1趾(親指)と第2趾(人差し指)のあいだのところの筋肉の疲れを取り上げます。 第1趾と第2趾のあいだで、第1趾の中足骨と第2趾の中足骨のあいだのところです…

11 足底の筋肉を緩める

土踏まずのところで、骨の足底につく筋肉を診たいと思います。 足の甲が高くて普通の靴が合わない人は、土踏まずのところが縮んでいることがあるそうです。 図3で示した土踏まずの斜線のところが縮んでいるというものです。 実際に土踏まずのところを緩める…

10 凝りのために膝痛を訴える場合 -2-

足部の筋肉疲労が非常に強いと足首が捻じれることが多いようです。福増先生は、「足首がだいたい捻じれます」と、よく言われていました。「だいたい」とは、先生が目で見て、だいたいの人にそうなっているのを見たという意味です。 この「捻じれ」というのは…

9 凝りのために膝痛を訴える場合 -1-

膝痛の原因は色いろあると思いますが、ここでは足部の筋肉疲労が原因のものを取り上げてみたいと思います。 足部の筋肉疲労が原因の膝痛が多いと、福増先生から聞いています。 まず初めに足部の疲労を診るとよいと思います。 例えば、足の使いすぎになって筋…

8 なぜか足は外側から緩めるとよく緩む

足を緩めるときの順番について、「足は外側から緩めるとよく緩む」と言われていたことがありました。 福増先生は「なぜか」という言葉をつけて「なぜか足は外側から緩めるとよく緩む」と言われました。 「なぜか」の理由は、自分で考えろよ、ということでし…

7 手技については誰に尋ねることも出来ないから自分の解釈で行う

施術は、脚などの、どこそこが痛いとか困っているとか、そういった訴えがあって、ではどうしたらいい?と考えていくことだと思います。 ここではモデルになる人もいないし、私の技術もそんなに高くもないので、過去に福増先生が取り上げた例から解釈しようと…

6 ここで扱う触手療法は

特に注釈を入れない限り福増一切照先生が考案して開発した触手療法を指すものとします。 書いていくうちに間違いは必ず含まれることと思います。 そして、それは私の解釈の間違いであったり、私の理解の及ばない内容なども、あると思います。 それから、ブロ…

5 福増一切照先生の発言について

弟子の立場からできることの一つ ここで書いていく触手療法は、京都市内で行われた触手療法の勉強会などを通して広く教えられたことや、福増先生から私たち弟子に残し託された触手療法の技術を世の中に伝えたいと思うものです。 1992年12月の勉強会で「この…

4 福増一切照(廣幸)先生が提案した触手療法

福増先生はお医者さんとして、また自然科学者として活躍され、東洋医学的な考え方に希望を持って、ご自分が提案した治療法を「触手療法」と名づけて、慢性筋肉(系)疲労を取り除くことで病を癒すという新しい治療を担いました。 また触手療法という名称は、…

3 興味を持ってくれる人、読んでみてください

このブログで扱うのは、あん摩マッサージ指圧師が行う範囲の施術に関する内容となります。 福増先生は医師であり、科学者であり、また出家した僧侶の立場から、多くの人にこの触手療法を広めようと、実践、伝承をされていました。 私は宗教的な立場はもって…

2 ブログで書く内容は

福増一切照先生が考案して開発した触手療法が行うことは、疲労した筋肉を緩めることです。 文章での表現が主となります。 手技の表現は少しでも具体的にしていきたいと思っています。 しかし、説明をしようとし文章で説明ができる内容は、せいぜい触手療法を…

1 慢性筋肉疲労とは何か

-考え方一般に筋肉の疲労といわれるものは、日々の睡眠等で回復するものであると思います。休息して回復するのならよいのですが、なかなか回復してくれない長期の筋肉の疲労があります。 疲労した筋肉を力を抜いて動かしてみて、柔らかく変化する部分は健全…