慢性筋肉疲労に関する考察

[触手療法研究会]福増一切照先生が考案して開発した触手療法について考えるブログです

28 目の周りの筋肉疲労が原因で疲れ目、瞼が重い場合は前額にある筋肉疲労を緩める

目の周りの筋肉疲労が原因で、目が疲れやすかったり、瞼が重いなどの場合の改善方法です。

コリのある前額のところを緩めていく技術です。

 

コリのある場所

眉の上のところに左から右までを通して、板のようにピッと張ったような状態になっているコリが見られる場合に、そのコリを見ます。

 

どこを施術するか

上の瞼を挙上する筋肉は、上眼瞼挙筋です。

ですが、ここで見るのは上眼瞼挙筋でなく、おもに前頭筋のところを見ます。

眉間、前額のところ、こめかみにかけてを見ていきます。

 

順番

①(できれば)こめかみのところを緩めておきます。

②額の端のところの、左右の側頭線のところ二か所と、眉間のところとの三か所を触って、眉の上のところにある板みたいにピッと張ったような状態になった筋肉のコリを緩めます。

※慣れないうちは、眉間のところだけ緩めるのもよいと思います。

よいのですが、そこだけ緩めても緩んだかどうかが、よくわからないです。

それでも、前額部分に触れるというのは、リラックスしやすいという効果は高いようです。

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慢性筋肉疲労に関する考察 参考として図28-1,2,3

どのようにして緩めるか

③眉の上のところの、額にある板のように張ったコリを緩める作業です。

施術者は、額の端の左右の側頭線のところに、片手で触れます。

※側頭線とは、頭部の骨の前頭骨の額のがわと側頭面の境のところのことで、指で触ると、かどがあるみたいになっています。

そして、もう片方の手の指で、眉間のところに触れます。

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慢性筋肉疲労に関する考察 参考として図28-4,5

思いつめてしまったりしたときにも、すぐ起こってくるコリだと思います

 ④施術者は、片方の手で患者さんの左右の側頭線のところに指をあてて、側頭線のところを左右から、じわーっと寄せるような感じの力を加えていきます。

前額のところが、こめかみのところと同じくらいに軟らかくなるように、じわーと額の筋肉を正中に向かって寄せるようにするのです。

 

正中に向かって前額の筋肉を寄せるような作業を加えながら、眉間にもう片方の指をあてて緩むように刺激を加えます。

※指をあてて、緩んでいくのを指で観察します。緩んでいくのが観察できたら、その触り方でよいと思います。また、その結果、緩んでいたら、その触り方でよいのだとも思います。

 

せいぜい、二、三秒間そのままで保って、加えた力を抜いてから手を放します。

 

眉の上の板のようにピッと張ったような状態のコリが、緩んで軟らかくなっていたら、それで緩んでいます。

※こめかみのコリを取ることは難しいですが、眉間のところだけを軟らかく触ってみたり、前額の端と端のところ(左右の側頭線のところ)と、眉間のところの三か所を触っていると、きっとだんだんと上手くなってくると思いますから「楽さ」、は出てくるかと思います。

※コツがあるとすれば、寝姿勢で、顎を上げて行うと緩んでいきやすいです。

顎を上げることで身体に入っている力が抜けていきやすいからです。

それは、自分の身体に入っている気張りみたいな力が抜けていく傾向になっていくから、力が抜けていきやすいのです。

※ 施術を受ける人には、必ず寝姿勢になってもらって、行ってください。

仰向けか横向きに寝てもらうかのどちらかで行います。

椅子に座った姿勢だったり、からだを起こした姿勢で行っても筋肉は緩んでいかないです。