19 親指の付け根のところを緩める
「親指の付け根のところを緩める」について
母指内転筋がつくところを緩めると、
手部全体が凄く緩んでくるようです。
ここで説明したいのは、
図で見れば、この箇所は母指にある種子骨の、
示指(第2指)側の種子骨を含んでいるあたりです。
種子骨のところから、
関節に付着した母指内転筋が、
中指に向かって広がっていくところで、
母指の関節(MP関節)にごく近いところです。
この筋を緩めるつもりで、
この中手指節関節(母指のMP関節)のところに、
上図17-3,4では、左手母指の外側のがわから骨に沿うように
指を軟らかく当てるようにして、
押すような力を含まない触り方で、コリを触って緩めます。
このとき、示指と中指をつかって緩めようとしていますので、
緩めようとする個所の、後ろ側、裏側にあたるところに
右手の母指を当てて、施術します。
母指内転筋が緩んでくると、
母指と示指のあいだが伸びて、距離が出てきます。
その母指の中手指節関節(MP関節)のところを、まず緩めると、
手が凄く緩んできます。
それに、この部分が緩むと、肩のあたりまで緩んでくることもあります。
母指に母指内転筋が着くところを緩めようとするには、
その部分を含む親指の中手骨のあたりをまず、ぜんぶ緩めていきます。
そのあとで、親指に母指内転筋が着くところを緩めていくと、
母指内転筋が緩んできやすくなっています。
すると、手部全体が凄く緩んでくるという風になってきます。
そんなふうな、筋肉が緩んできやすい順番があるように思います。